INTERVIEW #1

強い絆で結ばれた仲間たちと、
チームワークで難易度の高い現場に挑む。

渡邊 敬太

2015年 キャリア入社

インタビュー

まずは陸で仕事を覚えてから、
念願だった海の現場へ。

海のそばで生まれ育った私にとって、海で働くということは非常に親近感を抱くものでした。
種瀬組への入社を決めたのも、船に乗って仕事ができるからです。

とはいえ、入社後1年間は陸の現場で経験を積みました。土木工事の現場で必要な工具や資材の段取りから始め、先輩の仕事を見ながら杭打ち工事を支える手元作業を一から学んだのです。
鋼材の玉掛けや資材をボルトで固定する作業などから安全対策まで、現場で必要なことをひと通り覚え、その後、入社2年目には念願だった海の仕事に携わるようになりました。

何十年も残る建造物の土台を築く
やりがいと誇りに満ちた仕事。

今は海上杭打ち工事に携わり、さまざまな現場で仕事しています。
例えば東京湾など遠方の場合は、船で一旦現場に入ると何ヶ月も現地に滞在することもあります。船に寝泊まりしてチームのメンバーと共同生活しながら、海上の現場で作業するのです。

海での作業は、陸上よりもやはり難易度が上がります。天候の影響を受けやすく悪条件が続くと作業が止まってしまうこともあるし、現場が外海の場合は穏やかな天気の日でも波が高く、不安定な状態の中で作業しなければなりません。大変な思いをしながら工事をやり遂げた時は、大きな達成感を覚えますし、何十年先まで残る建造物の土台を築くという仕事に誇りを感じています。自分が携わった現場を子どもたちに地図アプリで見せると喜んでくれますよ。

初めての船でさまざまな現場を
乗り切り、自信をつけた。

私が最初に乗った船は第三十八御在所号。
総トン数737tで、大口径杭の打設も可能な大型船です。

この船と一緒に、思い出深いさまざまな案件に携わりました。ひとつは、東京2020オリンピック海の森水上競技場建設に関わる杭打ち。長い杭を打ち込むため、打設位置の微妙な調整などに時間と手間がかかる難易度の高い工事でした。船に乗るようになってまもない頃だったので大変でしたが、大きなプロジェクトに関われたことに感激しました。

もうひとつ印象に残っているのは、三保松原海岸の防潮堤工事です。現場は、波の高い外海。大きく揺れる資材台船の上で作業するのは、危険を伴う大変なこと。先輩にひとつひとつ教わりながら、悪条件のもとでより安全にワイヤーを掛けるコツなどを習得しました。この仕事を乗り切ったことが自信につながったと思います。

最新装備を持つ新しい相棒と、
難易度の高い現場も経験。

3年ほど前からは、より規模の大きな船に乗っています。総トン数1,186t、長さ60m、当社の保有船舶の中で2番目のスケールを誇る第八十八御在所号です。

この船の自慢は最新装備。船を横方向に動かすための動力装置「サイドスラスター」を搭載しているため、より細かい動きが可能です。現場で作業するポイントに正確に船をつけることができますし、接岸や離岸も、よりスピーディーになります。難易度の高い作業に対応できるため、この船ではさまざまな現場を経験しています。中でも印象深いのが、新潟空港の誘導灯設置のための杭打ち工事。夜間、川の中で杭を打つポイントを正確に見つけて打設するのは非常に難しい作業です。私にとっては初めての夜勤ということもあり緊張感あふれる現場でしたが、第八十八御在所号とともに乗り切りました。

若いメンバーが現場で
存在感を発揮する“チーム88”。

第八十八御在所号で一緒に作業するのは、20代の新人から40代の船長まで5人のメンバー。

この業界では船長を筆頭に50代以上のベテランでチームを組む船が多いなか、“チーム88”はどの現場に行っても「若いね」と驚かれます。これから入社する若い人たちも、なじみやすいと思いますよ。

30代の私は、ちょうど真ん中のポジション。若手とベテランをつなぐ役割としても、チーム内のコミュニケーションには気を配るようにしています。長期出張になると何ヶ月も同じ船で生活し、仕事もプライベートもともにするチームのメンバーとは、家族よりも長い時間、顔を合わせているかもしれません。時には飽きてくることもありますが(笑)、強い絆で結ばれていると信じています。

思い通りにいかない仕事だからこそ、
やり遂げたときの達成感は大きい。

仕事をしていて一番難しいのは、思い通りにいかないところ。人が作った図面をもとに作業する地上の現場と異なり、私たちの現場は地面の下です。
ということは、地球が相手。事前に調査や準備を入念におこなっても、実際に作業を進めると障害物があったり、想定より地盤が固かったり柔らかかったり、なかなか思い通りにはいきません。

でも、そうした困難を知恵と技術、そしてチームワークでクリアして作業を完遂できたときの達成感は大きいです。そして、自分が工事に関わって出来上がった建造物がずっと残り続ける。そのことに、大きな誇りも感じます。

1日の流れ

  1. 7:00
    船で朝食
    身支度など仕事の準備
  2. 8:00
    朝礼
  3. 8:30
    作業開始
  4. 10:00
    休憩
    安全のため定期的に休憩
  5. 12:00
    昼食
    専属コックが作ってくれた食事を船で食べる
  6. 13:00
    作業再開
  7. 15:00
    休憩
  8. 17:00
    作業終了
    整理整頓して現場を閉じる

キャリアステップ

  1. 新入社員|入社
    陸の現場で杭打ち工事の基礎を覚える。
  2. 資格取得|1年目〜
    小型船舶、溶接など業務に必要な免許・資格を順次取得。
  3. 海上杭打ち工事|2年目〜
    念願だった海の現場へ。陸の現場での経験をもとに、手元作業をおこなう。
  4. より高度な現場へ|3年目〜
    難易度の高い現場経験を数多くこなしながら、中堅メンバーとしてチームの若手をリード。

先輩社員に聞いてみた!

Q1:趣味は何ですか?

渓流釣り、池でブラックバス釣りなど、なんでも狙います。出張先では休日に海釣りをして、タチウオやアジを釣ったこともあります。

Q1:趣味は何ですか?

釣りの次に夢中になっているのが、料理。牛すじの煮込みや、船のコックさんに教えてもらったチャーシューづくりに凝っています。

Q1:趣味は何ですか?

3人の子どもと遊んでいます。公園に行ったり、海のそばを散歩したり、釣りをしたり。ほっとする癒しの時間です。

求職者へのメッセージ

若い社員が多く、気さくでアットホームな社風ですから、新人もなじみやすい環境です。仲間と船で寝食をともにしながら信頼関係を築いていけると思います。仕事に必要な知識や技術は先輩が丁寧に教えてくれますし、資格取得も会社がバックアップしてくれます。私、入社してから数えきれないほどの資格を取得しました。経験がない人も、安心して入社してください。