INTERVIEW #3

船で現場に向かうワクワク感と
職人技で社会に貢献できる誇り。

岡村 英嗣

2011年 キャリア入社

インタビュー

海を舞台に働きたい。
その夢と情熱を持って入社。

船に乗って仕事をしてみたい。それが、種瀬組を志望した理由です。父が海運会社に勤務していたこともあり、海を舞台に働くことに親近感を持っていたのです。ただ、海上杭打ち工事がどういうものなのか、具体的にイメージできませんでした。

入社後、初めて連れていってもらった現場のことは、今でも鮮明に覚えています。臨港道路の橋脚建設における杭打ち工事で、陸上での仕事でした。そこでは物事がミリ単位で動いていました。建築物の基礎工事である杭打ちは、最重要工程のひとつ。杭を打つ位置が1mmでもずれるわけにはいきません。とても緻密な作業を繰り返し完遂させた時の達成感に面白さを感じました。

職人的感覚で
地盤の状況を読む面白さ。

難しいのは、現場によって地盤の状況が異なること。もちろん、事前のボーリング調査の情報は入っていますから大方の想定はしています。ただ、実際に作業を始めてみると、予定通りにいかないこともあるんです。

例えば想定よりも地盤が柔らかかった場合、打設した時に杭が地中に入っていく様子が異なります。それを見極めるのは、作業の全体を見通す手元作業員の仕事。ちょっとした違和感を見抜き、クレーンのオペレーターに状況を詳しく伝えます。その「違和感を見抜く」勘のようなものは、経験を積むことでしか養えません。

多くの現場をこなしながら仕事を覚え、独自の感覚を身につけていく。そんな職人的な世界に魅力を感じています。

初めての船での出張で、
海の青さに感動。

憧れだった海上工事の現場に初めて行ったのは、入社2年目。湾内のマリーナ建設プロジェクトにおいてボートを留めておく係留杭の打設を当社が担当し、私も作業チームのメンバーとなったのです。

四日市港から常滑へ、初めての船旅。
感激したと同時に、こんなに大きな船でも沖に出ると揺れるんだと、驚いたことを覚えています。

海上杭打ち工事の現場へは、どこも、もちろん船で向かいます。例えば東京出張の場合、新幹線なら2時間もあれば着きますが、船だと丸二日かかります。東北なら丸四日。船酔いなど大変なこともありますが、私の場合は楽しさと期待感の方が勝ちますね。船の上から真っ青な海の色を見ていると、ワクワクしてきます。

震災復興工事に携わり、
自分の仕事の価値を実感。

私が種瀬組に入社したのは2011年。東日本大震災が起こった年です。
その4年後、陸前高田市の海岸復旧工事に携わりました。津波に耐え抜いた「奇跡の一本松」で知られる海岸です。防潮堤の再整備において、当社が杭打ちを担当しました。私はチームの一員として2ヶ月間、現地に滞在。当時、現場はまだまだ復興とは程遠く、悲惨な状態を目の当たりにして大きなショックを受けながらも、径110cmの鋼管矢板※を何百本と打ち続けました。

この仕事をしていなければ、私は遠く離れた三重県から寄付という形でしか被災地に協力できなかったかもしれません。でも自分の役割をまっとうすることで復興に直接貢献できたことに、この仕事の価値を実感しました。

※鋼管杭に継手を設置したもので、剛性の大きな壁体を構築することができる。岸壁・護岸・防波堤など港湾施設の建設工事に利用される。

成長を促す環境で学びながら、
次世代に誇れる仕事を成し遂げたい。

私が成長できたのは、先輩の教えのおかげです。
だから、今度は自分が後輩にそう思ってもらえるような先輩になる。それが今の目標です。

そういう循環が種瀬イズムを作っていると思います。新人の頃、現場で先輩から「見て覚えろ、技術は盗め」と言われ突き放されたのかと思ったら、わざわざよく見えるように作業してくれたということもありました。上司や先輩は、仕事の流れの中で若手の様子をよく見ていて、適性を見極めながら成長の道筋を作ってくれます

私も、会社に促されて今の仕事に必要な資格をいくつも取得しました。最終的に「俺がこれをやったんだぞ」と、次世代に誇れるような仕事を成し遂げたいと思っています。

現場の安全・美化を保つ。
それも技術のクオリティ。

「種瀬さんのところは、本当にきれいに現場を納めていってくれる」。お客様からそんなお褒めの言葉をいただくことが、よくあります。

杭打ち作業自体において高い技術を発揮するのは当然のことです。作業中、いかなるトラブルも起こさず、現場の安全と美化を維持してすべての工程を終了させる。それも含めてトータルでクオリティの高い工事をおこなえるのが、当社の強みだと思います。

例えば、ご法度である海上での油漏れを防ぐために、油圧ホースの点検・メンテナンスをきめ細かくおこなうなど、作業員一人ひとりが日頃から細部への目配り気配りを怠りません。その姿勢が先輩から後輩へと現場で自然と継承されていく。そんな環境も種瀬らしさだと思います。

1日の流れ

  1. 8:00
    現場で朝礼
    その日の作業行程を確認
  2. 8:30
    作業開始
  3. 10:00
    休憩
    安全のため定期的に休憩
  4. 12:00
    昼食
  5. 13:00
    作業再開
  6. 15:00
    休憩
  7. 17:00
    作業終了
    日没までに作業終了、日報・KY(危険余地)活動表の記入など

キャリアステップ

  1. 新入社員|入社
    陸上工事からスタート。先輩のもとで手元の仕事を覚える。
  2. 海上工事|2年目
    マリーナ建設プロジェクトで、係留杭の打設工事に携わる。
  3. 東日本大震災復興工事|4年目
    陸前高田市・高田地区海岸の復旧工事に携わる。
  4. 現在
    手元作業員として陸海ともに手がける

先輩社員に聞いてみた!

Q1:趣味は何ですか?

ゴルフと野球。体を動かすことがリフレッシュになるので、草野球チームにも入っています。

Q1:趣味は何ですか?

動画配信サービス。昔のドラマを観ることにハマっていて、つい「もう1話」と深夜まで一気見してしまうこともあります。

Q1:趣味は何ですか?

会社に入ってから始めたゴルフ。三重県にはゴルフ場がたくさんあるので、先輩と一緒に2〜3ヶ月に一度はコースに出ます。

求職者へのメッセージ

杭打ちは、一般的にはなかなかなじみがありませんが、特殊なスキルを発揮して地図に残すことのできる誇り高い仕事です。

最初は大変だと感じるかもしれませんが、覚えることを覚えると、成長は一気に加速するはず。未知の分野を前向きに捉え、ぜひ仕事を楽しんでください。